「カラオケで歌うとオペラのような歌い方になってしまう」と悩んでいませんか?
カラオケでポップスやロックを歌うときに、オペラ風な歌い方になると、曲の雰囲気が変わってしまいます。音程やリズムは正確であっても「何か違う…」と思われるでしょう。
オペラのような歌い方が悪いわけではありません。でも、カラオケで歌うと違和感があるのです。
カラオケでオペラ風になってしまうのはどうしてなのでしょうか。
その原因を考えることで、オペラのような歌い方にならない方法がわかるはずです。
オペラ風になってしまう原因を知るためには、オペラとポップスの違いを考える必要があります。
そこから見えてきたオペラのようにならない歌い方は、意外と簡単な方法であることがわかりました。ご紹介していきたいと思います。
オペラとポップスの歌い方の違いは?
カラオケでオペラのような歌い方にならないためには、ポップス向けの歌い方にすれば良いのです。
そのためには、オペラとポップスのそれぞれの特徴を考える必要があります。
オペラもポップスも同じ「歌」ではありますが、様々な違いがあるのです。
それを一つ一つ見ていくことで「どうしたら、オペラ風ではなくポップス風な歌い方になるのか」がわかってきます。
オペラの特徴とは?
オペラとは歌とオーケストラ伴奏が融合された舞台芸術の一つです。
有名なオペラ歌手として「千の風になって」が大ヒットしたテノール歌手の秋川雅史さんがいます。
学生時代に合唱をしていた人などは、オペラ風な歌い方になりやすいでしょう。
マイクを使わずに歌う
オペラではマイクを使わずに歌うことが大きな特徴です。
マイクを使わず生声をホールに響かせることを目的としています。
だから、声を遠くまで響かせるための発声テクニックが求められるのです。
全身を使い、お腹から声を出す腹式呼吸で大きく太い声を出しています。
体を使ってダイナミックな声を出すと、よりオペラらしい歌い方になるでしょう。
裏声で歌う
オペラの特徴は、すべて裏声で歌うことです。
オペラはマイクを使わずに長時間歌う必要があります。だから、喉に負担をかけずに歌うことが大切です。そのために、地声よりも喉に負担が少ない裏声で歌っているのです。
さらに、高音と低音の声質が変化せずになめらかに繋げるためにも、すべて裏声を使っています。
楽譜通りに歌う
オペラは基本的に楽譜通りに歌います。
楽譜の中で指示されていることを忠実に再現することを目的としているのです。独自のアレンジや解釈をするよりも、楽譜に沿った歌い方をするのがオペラの特徴の一つと言えます。
言葉を伝える
オペラはお芝居として歌っています。歌うというよりも、セリフを言う感覚に近いのです。だから、観客に言葉をしっかり伝えることを重視しています。
お芝居を見ていてセリフが聞き取れないと、内容を理解して楽しむことができません。だから、オペラでは歌詞がしっかり聞き取れるようなハッキリとした歌い方をするのです。
ポップスの特徴とは?
オペラの特徴についてご紹介してきました。
次に、これに対するポップスの特徴を見ていきたいと思います。
マイクを使って歌う
ポップスは基本的にマイクを使って歌います。
マイクを通した声を、ライブやCDなどで聞かせるのがポップスの特徴です。
マイクを使うので、オペラのように大きく太い声を出す必要がありません。
ささやき声、かすれ声など小さく細い声でも大丈夫です。これにより、繊細な感情や悲しさ、切なさなどを上手く伝えられるようになるのです。
地声で歌う
オペラは喉に負担がかからないようにするために、低音も高音も裏声で歌っています。
ポップスでも、喉に負担がかからない歌い方は良いとされているのですが、喉に負担がかかる歌い方も良いとされているのが特徴です。
高くて鋭い声など負担がかかりやすい声でも、ポップスではかっこいい声として扱われています。
裏声よりも地声で歌うところがポップスの特徴と言えます。
オペラに比べて、話し言葉に近い歌声にすると、よりポップスらしい歌い方になるでしょう。
自由に歌う
ポップスでも、オペラのように楽譜通りに歌うことは大切です。でも、自分なりの自由な歌い方をするのがポップスらしい歌い方と言えます。
自分らしい歌回しやアレンジをすると、よりかっこいいポップスになるでしょう。
メロディを伝える
オペラは観客にセリフを伝えることを重視しています。一方ポップスは、オペラに比べると言葉よりもメロディを伝えることに重きを置いています。
悲しい歌詞よりも、悲しいメロディのほうが、より聞く人の心に響くでしょう。
ポップスでは、歌詞を正確に発音するよりも、かっこいいサウンド、美しいメロディを伝えることが大切です。
オペラ、ポップスの一般的な特徴をご説明してきました。
まとめると以下のようになります。
オペラ | ポップス |
マイクを使わずに歌う | マイクで歌う |
裏声で歌う | 地声で歌う |
楽譜通りに歌う | 自由に歌う |
言葉を伝える | メロディを伝える |
カラオケでオペラ風の歌い方にならないためには、オペラの特徴ではなく、ポップスの特徴に沿った歌い方をイメージすることがコツになります。
それでは実際にはどんな練習法があるのかご説明していきましょう。
カラオケでオペラ風にならない練習法
カラオケでオペラのようにならないためには、オペラの特徴を出さず、ポップスの特徴を出すための練習をすれば良いのです。
小さな声で歌う
オペラはマイクを使わないので大きな声で歌う必要がありますが、ポップスはマイクを使うので小さい声で歌うことができます。
オペラ風になってしまう人で、大きな声で歌う傾向がある人は、小さな声で歌う練習をしてみましょう。
でも、オペラ風に大きな声を出してしてしまう人の場合、そのまま小さな声にすると合唱の小さな声のようになってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、ウィスパーボイスです。
ウィスパーボイスを練習する
ウィスパーボイスとは、声と息の中間のささやくような声のことです。
切なさ、儚さなどを表現することができるので、よりポップスらしさが出るでしょう。
具体的なウィスパーボイスの出し方をご説明します。
まず、手のひらに「は~っ」と息を強めに吐いてください。寒い日に手を温めるような感じです。声でなく完全に息だけでOKです。このとき、手のひらにどれくらい息が当たっているか確認します。
次に、手のひらに、発声しやすい音程で普通に「はー」と声を出してください。さきほどの「は~っ」に比べて、息が当たる量が少ないことがわかると思います。
ウィスパーボイスにするためには、息の「は~っ」と声の「はー」の中間の息の量になれば良いのです。手のひらに当たる息の量で、その中間を探します。
まず声の「はー」を発声し、徐々に息の「は~っ」に近づけていきます。何度も繰り返しながら、ウィスパーボイスの息の量を見つけてください。
ウィスパーボイスの発声方法がわかったら、実際に歌って練習してみましょう。
おすすすめはKing Gunの「白日」です。
ウィスパーボイスを多用しているので練習に最適です。
原曲を聞くと、さらにウィスパーボイスのイメージが掴めるでしょう。
地声で歌う
オペラは喉に負担をかけないために裏声で歌いますが、ポップスは裏声だけでなく地声で歌う特徴があります。
カラオケで裏声ばかりで歌っているなら、地声を取り入れることでオペラっぽさがなくなるでしょう。
地声とは、生まれ持った地の声。基本的に話すときの声と同じです。
裏声でオペラのように歌う癖がついている場合、地声で歌うためには練習が必要になります。
効果的な方法は、友達を呼ぶ「おーい」という声で練習することです。
友達を呼ぶ「おーい」で練習する
友達が遠くに立っている状況をイメージしてください。友達はあなたの存在に気付いていません。
その友達に気付いてもらうために「おーい」と呼んでみてください。友達に振り返ってもらうように、恥ずかしがらずに大声で呼ぶのがポイントです。
この「おーい」が地声の状態です。
次に「おーーーーーい」と伸ばしていきます。声の雰囲気は「おーい」と呼ぶときと変えてはいけません。
次に「ドレミファソファミレド」と音程をつけて「おーおーおーおーおーおーおーおーおー」と発声してみましょう。
これを繰り返すと、地声で歌う感覚が掴めてきます。太い声で歌う感覚がわかってくると思います。
音程をつけても地声で歌える感覚がわかってきたら、歌いやすい曲で練習してみましょう。
キーが高い曲だと、すぐに裏声になりやすいので、キーが低めの曲で練習するのがおすすめです。
きれいに歌おうとしない
オペラ風な歌い方を変える具体的な方法として「小さな声で歌うこと」「地声で歌うこと」をご紹介してきました。これを実践することで、オペラっぽい歌い方から脱することができるでしょう。
最後にご紹介する方法は、少し抽象的な方法です。
オペラの特徴は「楽譜通りに歌うこと」「言葉を正確に伝えること」です。
一方、ポップスは「自由に歌うこと」「歌詞よりメロディを伝えること」が特徴です。
そこで、オペラ風な歌い方を変えるためには、敢えてきれいに歌おうとしないことがコツになります。
きれいな声で歌おうとすればするほど、オペラのような、合唱のような声に近くなると思います。きれいな発音をしようとすると、オペラのようなハキハキとした歌い方になってしまうでしょう。
きれいに歌おうとせずに、自由に歌うことを心掛けるだけで、だいぶオペラっぽさが抜けてきます。
自由に歌う練習をする
自由に歌うためには、リラックスした状態で歌うことが大切です。
そのためにおすすめの方法はお風呂での練習です。
お風呂では喉も体もリラックスした状態にあるので、自由に歌いやすくなるのです。
きれいに歌おう考えずに、多少下手でも良いので敢えて自由に歌ってみてください。
その感覚を体で覚えるように繰り返し練習しましょう。
その感覚が身につけは、カラオケで歌うときにも自由な歌い方ができるでしょう。
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まとめ
今回は、カラオケでオペラのような歌い方になってしまう人に向けた練習法やコツをご紹介してきました。
小さな声で歌う、地声で歌う、自由に歌うことを練習すれば、オペラ風な歌い方から、ポップスよりの歌い方に変わっていくでしょう。
オペラのような歌い方を変えることができれば、様々な曲に挑戦できるようになります。歌える曲の幅が広がって、カラオケがもっと楽しくなるはずです。ぜひ、今回ご紹介した方法を試してみてください。