「カラオケで効果的なビブラートの出し方を知りたい」と思いませんか?
プロの歌手のビブラートは、本当に魅力的です。でも、カラオケで真似しようと思ってもなかなか上手くいくものではありません。
ビブラートを習得するのは難しく、時間がかかります。でも、ビブラートが出せるようになると歌が一気に上達します。ビブラートは歌が上手くなる要素の一つなのです。
ビブラートには実は3つの種類があります。
今回はこの3つのビブラートの特徴、ビブラートの出し方をご紹介していきます。
ビブラートを使った歌が上手くなるコツがわかれば、カラオケで周りの人を魅了することができるでしょう。
習得するのは大変ですが、一度習得してしまえば、そのテクニックはあなたのものになります。ビブラートで歌上達をめざしましょう。
ビブラートとは?
ビブラートは声を揺らすテクニックです。
ただ揺らすのではなく、一定の幅、一定の間隔で途切れることなく揺らし続けるのが特徴です。
音を伸ばす部分に使われるのが一般的ですが、フレーズの中で使われることもあります。
ビブラートの揺らし方には2つのタイプがあります。
1つは、音程を上下させて揺らす方法。
もう1つは、音の強弱で揺らす方法です。
ビブラートで歌が上手くなる理由
ビブラートを入れると歌がぐんと上手くなります。
その理由は、ビブラートには以下のような歌上達効果があるからです。
音に響きが出る
長く伸ばすロングトーンの場合、ただ1つの音程で伸ばしていると間延びした感じになってしまうことがあります。
そこにビブラートをかけると一気に響きが出て魅力的になるのです。
聞く人を飽きさせない歌い方になるでしょう。
インパクトが出る
ビブラートを入れると、その部分が際立ち、曲全体にメリハリが出ます。インパクトを与えることができて聞く人を引き付けることができるのです。
ビブラートは「ここぞ」という部分で使うと効果的になります。
感情表現ができる
ビブラートは悲しみや喜びなど様々な感情表現を、より一層届けることができるテクニックです。
プロの歌手が歌い上げるビブラートはとても心に響きます。
このように、ビブラートをかけることで深みのある曲になるのです。
カラオケでビブラートが出せるようになれば、間違いなくワンランク上の歌い方になります。
ビブラートの種類
ビブラートには実は3つの種類があります。
- 喉ビブラート
- 顎ビブラート
- 横隔膜ビブラート
プロの歌手はこの3つのビブラートを使い分けているのです。
それぞれのビブラートの特徴を知り、使いこなせるように頑張りましょう。
喉ビブラート
喉の揺れにより小刻みなビブラートを出す方法です。
音程を上下に揺らすビブラートです。
出しやすいビブラートなので、初心者におすすめ。
ポップス、ロック、ジャズなどに使いやすいビブラートです。
長いフレーズだけでなく短いフレーズにも使うことができます。
ただし、大きなビブラートにすることはできず、震えたような不安定なビブラートになるということで敬遠する人も多いです。
喉を使ったビブラートが上手いアーティストは、宇多田ヒカルさんが有名です。喉ビブラートの特徴を生かし、短いフレーズの中でも喉ビブラートを多用しています。
顎ビブラート
顎を動かして口を開閉させながらビブラートを出す方法です。
例えば「おー」「うー」と発声してみてください。
口の中の空間の広さが「おー」と「うー」では変化します。だから響きが変わるのです。
この効果を利用したのが顎ビブラートなのです。
簡単に習得できるメリットがありますが、不安定なビブラートになりやすいデメリットがあります。
口を開閉してビブラートを出すので、少し恥ずかしいというデメリットがありますが、悪いビブラートなわけではありません。
顎ビブラートと言えば演歌歌手です。
演歌歌手のビブラートでは口、顎が動いていることが多いでしょう。
横隔膜ビブラート
横隔膜の動きによってビブラートを出す方法です。
肺の下のあたりに、横隔膜という筋肉があります。
みぞおちのあたりに手をおいて、軽く咳をしてみてください。ぼこっと動く感覚がわかると思います。その動いている部分が横隔膜です。
この横隔膜を動かして音を揺らしていくのですが、このビブラートが最も難しいビブラートになります。
なぜなら、横隔膜は普段意識して動かすことがないため、コントロールするのが難しいからです。
でも、他のビブラートよりも安定して美しいビブラートを出すことができるため、プロの歌手はこの横隔膜ビブラートを使っています。
平井堅さん、森山直太朗さん、西川貴教さんは、横隔膜ビブラートが非常に上手いです。
このように、ビブラートには3つのタイプがあります。
ビブラートの美しさの基準は一定であることです。
だから、安定したビブラートが出せる横隔膜ビブラートが最も良いとされています。でも、喉ビブラートや顎ビブラートも決して悪いビブラートではありません。
使うフレーズによって、3つのビブラートを使い分けることができたらベストでしょう。
ビブラートの出し方
3つのビブラートについてご説明してきました。
次にビブラートの出し方を見ていきたいと思います。
3つのビブラートは、喉、顎、横隔膜と、使う部分が異なるので、出し方も違ってきます。
それぞれの出し方、コツについて詳しくご説明していきましょう。
腹式呼吸をマスターする
どのビブラートをする場合にも、必要になってくるのが腹式呼吸です。
ビブラートをきれいに出すためには、たっぷりの声を出すことが大切です。
そのためにはたくさんの息を吸って、しっかり吐く必要があるのです。
人がする呼吸は、胸式呼吸と腹式呼吸があります。
起きているときは胸の周りの筋肉を使い腹式呼吸をしているのですが、呼吸が浅いためたっぷりの息を吸ったり吐いたりすることができません。
お腹の筋肉を使った腹式呼吸は深い呼吸ができるので、たくさんの息を出すことができるのです。
腹式呼吸でビブラートを出すためには、まず腹式呼吸を無意識に使えるようにしなければなりません。
腹式呼吸は寝ているときの呼吸法なので、立った状態でやってみても上手くいかないかもしれません。
腹式呼吸の感覚がわからない人は、寝た状態で呼吸してみましょう。
腹式呼吸の練習法
腹式呼吸の基本は、鼻から息を吸って口から出す呼吸です。
鼻から吸った空気をお腹に溜めるイメージで膨らませ、お腹を凹ませながら吐き出すのがポイントです。
お腹に手を乗せながら呼吸を繰り返し、お腹の動きを確認しましょう。
寝た状態で腹式呼吸の感覚がわかったら、座った状態で呼吸してみましょう。
座っていても腹式呼吸ができるようになったら、立って呼吸してみてください。
このようにして、歌う姿勢で腹式呼吸ができるように練習しましょう。
喉ビブラートの出し方
次に、具体的にビブラートの出し方をご説明していきます。
まず喉ビブラートからです。
このビブラートは、やってみるとほとんどの人ができるでしょう。
「あ」を発声する
まず「あ~」と声を出します。
音を上下に動かす
次に「あ~(ド)あ~(ド♯)~あ(ド)~あ(ド♯)~」と、上下に音を動かしていきます。
動かす音は半音です。
「ド~ド♯~ド~ド♯~ド~ド♯~」でなくても、あなたの出しやすい音階で発声してください。
ピアノアプリを使って、音を出しながら練習すると良いでしょう。
一つ一つの音がずれないように、さらに一定の息の量で出せるように練習します。
スピードを上げる
徐々にスピードを上げて、音を上下させるのではなく揺らす感じにしていきます。
きれいなビブラートは1秒で6回揺らすとされています。
それくらいのスピードを目安にして、できるだけ早く揺らしていきましょう。
スピードを速くしても、音がずれないこと、息の量が一定であることを意識してください。
これができれば、喉ビブラートができたことになります。
ほとんどの人が出すことはできると思います。
でも、ビブラートの条件である「一定の幅、一定の間隔で途切れることなく揺らし続ける」のは意外と難しいです。
何度も練習してきれいなビブラートを目指しましょう。
顎ビブラートの出し方
肺から送られてきた空気は、喉にある声帯で声に変換され、さらに口の中の空間に響いて口から出ています。
この口の中の空間が広いとよく響き、狭いとあまり響きません。
楽器が響くのと同じ原理です。ギターなどの楽器には必ず空洞があり、その部分で音を響かせています。
この声の響きを利用したのが顎ビブラートです。
口の開き方を変えて空洞の大きさを変えることで、音を変化させるのです。
「お~」と発声する
まず、出しやすい音程で「お~」と発声します。
「う~」と発声する
同じ音程で「う~」と発声します。
「お~」と音が変わるのがわかるでしょう。
つなげて発声する
次に「お~う~お~う~お~う」と繋げて発声します。
口の形が変わっても、息の量は一定にしましょう。
スピードを上げる
徐々にスピードを上げて、喉ビブラート同様に、1秒に6回揺らすことを目指しましょう。
「お」と「う」とハッキリ発音するのではなく、できるだけ「お」と「う」を繋げるイメージで揺らしていきましょう。
これで、顎ビブラートができたことになります。
ただし、喉ビブラートは一定にすることが難しいです。
どうしても「お~ぅ~お~ぅ~」と「お」より「う」が小さくなったり、「う」より「お」が小さくなったりしてしまいます。
安定させて揺らせるように練習しましょう。
横隔膜ビブラートの出し方
最後は一番難しいとされる横隔膜ビブラートです。
ビブラートを出すためには腹式呼吸が必要であるとご説明しましたが、横隔膜ビブラートをするためには、特に腹式呼吸が必須です。
腹式呼吸ができると、横隔膜が刺激しやすくなるからです。
まず、立った状態で腹式呼吸ができること、呼吸に合わせて発声できるように練習しましょう。
腹式呼吸ができるようになったら、横隔膜でビブラートを出す練習をしていきます。
ドッグブレスをする
横隔膜は呼吸にかかわる筋肉なのですが、普段意識して使うことがありません。だからまず横隔膜を動かす感覚を掴みましょう。
効果的なのが、犬の呼吸を真似する「ドッグブレス」です。
犬が「ハッハッハッハッハッ」とする感じです。
手をみぞおちに置いて、このドッグブレスをしてみてください。
このとき動いている筋肉が横隔膜です。
「あっあっ」と発声する
「ハッハッハッハッハッ」で横隔膜が動く感覚がわかったら、「あっあっあっあっあっ」と「あ」に変えていきましょう。出しやすい音程でOKです。
手を置いたまま、横隔膜の動きが変わらないようにします。
「あぁ~あぁ~」と発声する
息から声に変えても横隔膜の動きがキープできるようになったら、徐々にビブラートにしていきます。
「あぁ、あぁ、あぁ、あぁ」と、「あ」と「ぁ」で強弱をつけていきます。
過ぎに「あぁ~あぁ~あぁ~あぁ~」と音を繋げていきましょう。
細かく、一定のビブラートになるように練習します。
これができれば、横隔膜ビブラートができたことになります。
でも、なかなかすぐにマスターできる人は少ないでしょう。
もし「途中で横隔膜が動かなくなる」「横隔膜は動かないけどビブラートになる」なら、喉ビブラートになっている可能性があります。
その場合は、以下の方法で横隔膜ビブラートの感覚を体に覚えさせましょう。
「あ~」と発声する
まず「あ~」長く伸ばしてください。
みぞおちを押す
「あ~」と発声したまま、手でみぞおちをリズムカルに押してください。
息の量はそのままにするのがポイントです。
すると、息の量は変えていないのに「あぁ~あぁ~あぁ~」とビブラートがかかると思います。
この方法で、強制的に横隔膜ビブラートを出すことができるのです。
この練習を繰り返すことで、体に横隔膜を使ってビブラートを出す感覚を覚えさせるのです。
徐々に、手で押す力を少なくしたり、押す回数を減らしてみるなどして、最終的に手を使わなくてビブラートになるように練習しましょう。
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まとめ
ビブラートがきれいに出せるとカラオケで周りの人を魅了することができます。歌が一段と上達するでしょう。
ビブラートは習得が難しいテクニックではありますが、コツがわかれば効果的に練習することができます。
まず、3つのビブラートの種類を知り、それぞれの練習法を試してみてください。
今回ご紹介したコツは、初心者にもわかりやすい方法です。
すぐにマスターできるテクニックではありませんが、練習を続けることで成果が出るでしょう。