「カラオケで洋楽を歌いたい」「歌いたい洋楽がたくさんある」「洋楽を上手く歌って周りの人を驚かせたい」と思っていませんか?
でも、カラオケで洋楽を歌うのはハードルが高いです。
邦楽に比べると、どうしても洋楽好きの人は少ないため、なかなか盛り上がりにくいという問題があります。
また、上手に歌わないと、邦楽で失敗する以上に場を盛り下げてしまうことになるからです。
そこで今回は洋楽カラオケの効果的なコツと練習法をご紹介したいと思います。
洋楽を歌いたい人必見の内容です。ぜひ参考にしてみてください。
洋楽をカラオケで歌うのが難しい3つの理由
洋楽カラオケが難しい理由がわかれば、洋楽を上手く歌うためのコツがわかるでしょう。
洋楽カラオケで苦戦する人が多い理由は、以下の3点です。
- 日本語と英語の発音は違うから
- 日本人と外国人の歌い方は違うから
- 洋楽好きは少ないから
それぞれの理由についてご説明しましょう。
日本語と英語の発音は違うから
当たり前のことではありますが、日本語と英語の発音は違います。
言葉は母音と子音を組み合わせることでできています。
母音は唇、舌、喉などを閉じたり動かしたりせずにお腹からストレートに出す音です。
子音は、唇、舌、喉などを動かしてお腹から出る声を邪魔しながら発する音です。
例えば、か行のかきくけこは「ka,ki,ku,ke,ko」となります。「k」が子音「a,i,u,e,o」が母音になります。
あ行は母音だけとなっています。
日本語の場合は母音が5個、子音が13個です。
これに対して英語の母音は20個、子音は24個もあります。さらに、アメリカ英語、イギリス英語など地域ごとの発音によって、これ以上の母音、子音が存在することもあります。
例えば、日本語では「あ」と一つだけの発音に対して、英語の「あ」は大きく口を開けた「あ」、「あ」と「え」が混ざったような「あ」など、「あ」だけで5種類もあるのです。
つまり、洋楽を歌うときには、日本語にはない母音、子音をたくさん出さなければなりません。だから上手く歌えなくて当然なのです。
日本人と外国人は歌い方が違うから
カラオケでどんなに邦楽が上手く歌えても、洋楽は苦手という人がいます。
日本人と外国人の歌い方には違いがあるからです。
カラオケで重要なのは、音程、リズム、歌詞です。
洋楽を上手く歌うためには、さらに洋楽らしい雰囲気、ノリを出すことが重要になります。これがうまくできないと、どんなに歌唱力があっても洋楽をかっこよく歌うことはできません。
洋楽好きは少ないから
音楽ファンは大勢いますが、その中のほとんどは邦楽ファンでしょう。洋楽ファンはどうしても少ないのが日本の現状です。
テレビでもCMでも映画でも、邦楽を聞く機会のほうが圧倒的に多いので仕方ないことと言えます。
カラオケで盛り上がる曲の条件は、みんなが知っていて盛り上がれることです。
だから、カラオケで洋楽を歌っても、みんなに盛り上がってもらえないことが多いでしょう。
洋楽カラオケのコツ
洋楽カラオケが難しい理由は、発音の違うこと、歌い方の違うこと、洋楽好きが少ないことの3つが考えられます。
洋楽カラオケを成功させるコツは、この3つの対策をすることです。
英語のかっこいい発音をマスターする
英語には日本語にない母音、子音がたくさんあるため洋楽を上手に歌うのは難しいです。
でも、本格的に英会話をマスターしなくても、洋楽をかっこよく歌うことはできます。
そのコツは、英語のかっこいい発音だけを練習するのです。
ポイントは2点だけ。
「r、v、thの発音を練習すること」「連結した発音を練習すること」です。
r、v、th
全ての子音を練習するのが一番ですが、それは大変だと思います。そこで、lとr、bとv、thだけを練習してみましょう。
例えば、正しいという意味の「right」を発音するとき、「ライト」と発音するのではなく「ゥライト」と発音すると、一気に英語らしい発音になります。
rを発音するときは、口の中のどこにも舌をつけずに、さらに舌を置くに引っ込めるようにして「ラ~」と発音するのがコツです。
vを発音するときは、前歯で軽く下唇を噛んだ状態から、「ブっ」と声を押し出すようにします。
thを発音するときは、舌を上下の前歯で挟んだ状態から、「ス~」と息を漏らすように声を出します。
この3つの発音をマスターするだけで、全体的にかなり英語らしい発音になります。
リエゾンをマスターする
リエゾンとは、二つの音がつながることで新しい発音になる英語の現象のことです。単語の末尾の音と、すぐ後ろの単語の先頭の音がつながる仕組みになっています。
例として、ビートルズの「Let It Be」でご説明しましょう。
「When I find myself in times of trouble」
これは曲のはじめの1フレーズです。
カラオケの歌詞を見ると、以下のように一つ一つの単語を丁寧にカタカナ表記にしてくれています。
「ウェン アイ ファインド マイセルフ イン タイムズ オブ トラブル」
英語の授業では、このように一つ一つの単語をボツッボツッと切り離して発音すると思います。でも、洋楽でその歌い方をすると、かっこ悪い歌い方になってしまいます。
かっこいい洋楽にするためには、リエゾンで歌うことがコツです。
「ウェナ ファイ マイセルフィン タイムゾーブ トラボゥ」
このように、ウェンとアイがつながって「ウェナ」、マイセルフとインがつながって「マイセルフィン」、タイムとオブがつながって「タイムゾーブ」となります。
リエゾンで歌うだけで、かなり洋楽の雰囲気に近づけるでしょう。
このように、r、v、thと、リエゾンを意識することで、英語が苦手な人でも洋楽を上手く歌えるようになります。
r、v、th、リエゾンのもっと詳しい発音方法は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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外国人の歌い方に近づける
英語が得意でも、カラオケで洋楽を上手く歌えるとは限りません。
洋楽を上手く歌うためには、外国人の歌い方に近づけることが重要です。
邦楽の場合は、音程、リズム、歌詞が上手ければかっこよく聞こえます。
でも、洋楽の場合には、さらに外国人ならではの雰囲気やノリが必要になるのです。
強弱をつける
日本語には、アクセントをつけて発音する概念があまりありません。でも、英語はしっかりアクセントをつけるため、全体的に強弱があります。
歌うときにも、アクセントを意識しないと、お経を読んでいるような淡々とした雰囲気になってしまうでしょう。
アクセントをつけるだけで、ぐんと洋楽らしくなります。
それでは、どこにアクセントをつければ良いのでしょうか。
基本的には、センテンスの中で最も言いたい単語を強調することがルールです。
英語力があるなら、和訳した上で、最も言いたいことを基準にアクセントをつけてみてください。
和訳するのが難しくても大丈夫。歌手のアクセントを真似すれば良いのです。
ビートルズの「Let It Be」を例に見てみましょう。
When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom,
Let it be
And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Let it be
(歌詞引用:musixmatch)
太字にした部分が強調して歌われています。
アクセントをつけることで全体に強弱が生まれ、洋楽らしいかっこよさを演出することができるのです。
カラオケ歌詞を見ずに歌う
カラオケでは、ほとんどの人がモニターの歌詞を見ながら歌うと思います。
しかし、洋楽でこれをやってしまうと、外国人のような歌い方がしにくくなります。
なぜなら、カラオケ歌詞のカタカナ表記はあまり良くないからです。
先ほどご紹介したビートルズの「Let It Be」の場合、
「When I find myself in times of trouble」
ウェン アイ ファインド マイセルフ イン タイムズ オブ トラブル
このように、一語ずつのカタカナ表記になっていることが多いからです。
英語力がある人なら、このようなカタカナ表記を見ても、それぞれの単語をつなげて英語らしい発音ができるでしょう。
しかし英語力がなく、そのままカタカナ通りに歌ってしまうと、かっこいい歌い方にはなりません。
このカタカナ表記につられないように、カラオケでは歌詞を見ずに歌うようにしましょう。
そのためには、上記でご紹介した自分で作成したオリジナルカタカナ歌詞をしっかり暗記しておくことが大切です。
リズムを重視する
英語の歌詞は、急に早口になる単語が出てきます。
だから、リズムがずれてしまい下手な歌い方になってしまうのです。
例えば、先ほどの「Let It Be」 のはじめの「When I find myself in times of trouble」の場合、「ウェナ ファイ マイセルフィン タイムゾーブ 」までは、それぞれの単語をゆっくり歌っています。しかし最後の「トラボゥ」だけは急に早口になるのです。
この早口になる部分をチェックしておくことがコツです。遅れないように早口で言うことで、正しいリズムを保つことができます。
さらに、早口になる歌詞の部分は、洋楽らしさを出せる見せ場でもあります。バシッとリズムに合わせられるように練習しておきましょう。
ノリで歌う
「強弱をつける」「カタカナ歌詞を見ずに歌う」「早口を練習する」ことで、外国人らしい雰囲気がかなり出てくるでしょう。
さらに外国人の歌い方に近づけるために必要なのは、ずばり「ノリ」です。
英会話においても、恥ずかしさが邪魔をしてしまい、外国人のようなノリで話せない日本人が多いです。
カラオケで洋楽を歌うときにもノリが悪いために、上手く歌えない人が多いです。
英語のスピーキングテストをしているわけはないので、少しくらい発音が間違っていても問題ありません。
それよりもノリ良く歌うことを重視しましょう。
そのためには、上手くごまかすことがコツです。
難しい単語、出せない高音、難しいリズムなど、苦手な部分があれば思い切って飛ばしてしまいましょう。
難しい部分を無理に歌って失敗するくらいなら、歌わないほうが良いです。
邦楽の場合は歌詞を聞かれているので、飛ばしたら「あれ?」と思われるかもしれません。
でも、洋楽の場合は英語の歌詞を理解して聞いている人はほとんどいないので、気付かれることはないでしょう。
正確に歌うことよりも、ノリで歌うことを心掛けてみてください。
みんなが知っている洋楽を歌う
最後にご紹介する洋楽カラオケのコツは、みんなが知っている洋楽を歌うということです。
洋楽好きの人は、知る人ぞ知る洋楽を歌いたがる傾向があります。
洋楽好きばかりが集まったカラオケなら、マニアックな洋楽を歌っても盛り上がるでしょう。
でも、普通の人たちのカラオケなら、マニアックな洋楽は控えたほうが無難です。
全く知らない曲を聞かされても、どう盛り盛り上がれば良いのかわかりません。微妙な空気になってしまうでしょう。
カラオケで洋楽を歌うなら、自分が歌いたい曲ではなく、みんなに楽しんでもらえる曲を選びましょう。
映画で使われた曲や、繰り返しCMで流れている曲なら、普段洋楽を聞かない人でもわかるでしょう。
おすすめのメジャーな洋楽をご紹介します。
「DANCING QUEEN」ABBA
ABBAの不朽の名曲です。「マンマミーア」「デンジャラスビューティー」など様々な映画で使われているので、年代を問わず一度は聞いたことがある曲でしょう。
ダンスナンバーなので、カラオケで盛り上がるのにピッタリの曲です。
「I DON’T WANT TO MISS A THING」AEROSMITH
映画「アルマゲドン」で大ヒットしたAEROSMITHの楽曲です。日本でも大ブレイクした曲なので、認知度が高い洋楽です。
非常にかっこいい曲なのですが、音程もリズムも実は簡単。歌いやすくて、かっこよく聞こえるおすすめ曲です。
「Let It Be」THE BEATLES
カラオケで洋楽を歌うなら、THE BEATLESの曲が間違いありません。
バラードを歌いたいときは「Yesterday」、ロックな気分のときは「Help!」など、何曲かレパートリーとして練習しておくと良いでしょう。
洋楽カラオケの練習方法
洋楽カラオケのコツについてご紹介してきました。
ここからは、実際にどのように練習するのかご説明していきたいと思います。
以下のような8ステップで練習しましょう。
- 選曲をする
- 英語の歌詞を印刷する
- カタカナで歌詞を書く
- アクセントをつける部分をチェックする
- r、v、thの部分をチェックする
- 原曲に合わせて練習する
- アカペラで練習する
- 録音して聞いてみる
選曲する
まずは、カラオケで歌う曲を選びます。自分の好みではなく、みんなに受け入れられる洋楽を選びましょう。
JOYSOUNDの公式サイトにある「洋楽カラオケランキング」をチェックすると、どんな洋楽が人気なのかわかるのでおすすめです。
英語の歌詞を印刷する
練習曲が決まったら、ネットで英語の歌詞を検索しましょう。
そして、その歌詞を印刷します。プリンターがなければ、面倒ですが手書きで紙に書きましょう。
カタカナで歌詞を書く
英語の歌詞の上にカタカナで歌詞を書いていきます。
インターネットでカタカナ歌詞を検索しても良いのですが、できれば自分で書いてみてください。
そのためには、原曲をしっかり聞く必要があります。この作業をすることで、より発音が身に着くのです。
「一つのフレーズを聞いたら一時停止してカタカナで書く」という作業を繰り返しましょう。
「Let It Be」の場合なら以下のように書いてみましょう。
ウェナ ファイ マイセルフィン タイムゾーブ トラボゥ
マザメーリー カンストゥミー
スピーキング ワーゾブ ウィズドン
レリビー
アンディン マイ アーノブ ダークネス
シーズ スタンディングラーイリンフォブミー
スピーキング ワーゾブ ウィズドン
レリビー
これは一例です。あなたの耳で聞いて、そのままのカタカナで書き起こすことが大切です。アナログな作業で面倒かもしれませんが、あなただけのオリジナルのカタカナ歌詞を作成してみてください。
アクセントをつける部分をチェックする
次にアクセントをつける部分をチェックします。
洋楽と聞くと、強調する単語があることがわかります。
その部分をマーカーでチェックしましょう。
「Let It Be」の場合は、以下の太字部分が強調されています。
この部分を強く歌うことで、洋楽らしい雰囲気が出せるでしょう。
When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom,
Let it be
And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom,
Let it be
(歌詞引用:musixmatch)
r、v、thの部分をチェックする
次にチェックするのはr、v、thの発音がある部分です。
「Let It Be」の上記の部分なら、「right」という単語が入っています。rの発音がかっこよくできるように集中的に練習しましょう。
原曲に合わせて練習する
印刷した歌詞に、カタカナ歌詞、アクセント、r、v、thの記入し、オリジナルの歌詞カードが出来上がったら、歌う練習をはじめましょう。
まずは、原曲に合わせて練習します。
原曲を聞きながら、オリジナルの歌詞カードを見ながら練習します。
アカペラで練習する
原曲に合わせて上手く歌えるようになったら、次はアカペラで歌ってみましょう。
原曲と一緒なら歌えても、アカペラになると歌えない部分が出てくるでしょう。
原曲でその部分を聞いて、集中的に練習しましょう。
録音して聞いてみる
最後に、自分の声を録音して聞いてみましょう。
スマホのボイスレコーダー機能を使えばすぐに録音することができます。
原曲をできるだけ小さく流しながら歌い、録音します。
自分の声を再生して、リエゾン、発音、アクセントなどが上手にできているか確認しましょう。
上手にできていない部分があれば、歌詞カードにチェックを入れて、さらに集中的に練習していきます。
この繰り返しをすることで、完璧な仕上がりに近づけるでしょう。
本気でカラオケが上手くなりたい人必見
カラオケが下手で悩んでいいませんか?実は大勢の人が失敗した経験を持っています。カラオケは趣味に留まらず仕事やコミニュケーションで活躍するスキルの一つですよね。
少しでも上手になるにはミュージックスクールは有効で最短で効果を出す有力は方法。ただ今では多くのスクールが有り何処で学べば良いか迷う事でしょう。
当サイトで厳選したすすめのスクールを紹介していますのでご参照ください[下記記事より]
友人や同僚などとカラオケに行ったとき、歌が上手い人はとても魅力的ですよね。 恋人同士の場合も、歌が上手いとより素敵に見えるもの。逆に歌があまり上手くないと、それだけで魅力が半減してしまうかもしれません。 「歌がうまくなりたい」「[…]
まとめ
今回は洋楽カラオケについて考えてきました。
カラオケで洋楽を歌うのはハードルが高いです。失敗した経験がある人は多いでしょう。
カラオケでかっこよく洋楽を歌うためには、コツがあります。そのコツがわかれば英語が苦手な人でも、雰囲気のある洋楽が歌えるようになります。
今回ご紹介した方法は、それほど難しいものではありません。でも、一気に洋楽らしい歌い方ができるので、ぜひ試してみてください。