「抑揚を付けて歌いたいけど、出し方がわからない」という人はいませんか?
カラオケで抑揚を出せるようになると、一気に歌のレベルが上がります。
感情を込めた歌い方になるので、聞く人を引き付けることができるでしょう。
またカラオケで抑揚が出せると得点アップにも繋がります。
でも、抑揚はプロのテクニックだから難しそう…と思っている人も多いでしょう。無理に抑揚を出したら、かえって下手になりそう、と思うかもしれません。
でも、抑揚は誰でもできるテクニックです。
なぜなら、日常会話の中で誰でも抑揚を出して話しているからです。会話における抑揚を歌に応用させることができれば、抑揚を出して歌うことができます。
今回は、そんな抑揚の付け方、効果的な出し方のコツをご紹介したいと思います。
抑揚とは?
抑揚とは、声を強くしたり、弱くするテクニックです。
強弱がないとのっぺりとした歌になってしまいます。一本調子でつまらない歌になってしまうでしょう。
抑揚で強弱をつけることで曲全体にメリハリが生まれ、表情豊かな曲になります。
感情が込めやすくなるので、とても魅力的な曲になるのです。
抑揚の種類
抑揚は大きく2つのタイプに分けることができます。
声量による変化
まず声量によって強弱を出す抑揚です。
大声と小声を交互に発声することで曲全体にメリハリを出します。
これは、抑揚を意識していなくても出せていることが多いです。
静かなAメロは小さな声で歌っていても、盛り上がるサビの部分は自然と大きな声で歌っているでしょう。抑揚が付いていることになります。
声質による変化
もう一つは声質によって強弱を出す抑揚です。
ささやき声のような息漏れ声のウィスパーボイスにしたり、息漏れがない芯のあるヘッドボイスにしたり、声の質を変えるのです。
「ウィスパーボイスやヘッドボイスはボイトレしないと難しそう」と思うかも知れませんが、日常会話の中で使われている声を使えば簡単に抑揚を出すことができます。
会話の中では、実は様々な声を出しています。
悲しい声、切ない声、可愛い声、かっこいい声、怒った声、嬉しそうな声など、様々な声を出すことで感情を表現しています。
このような声を使って、会話に抑揚を付けているのです。
歌も同じように、感情を声質で表すことで、上手い抑揚が出せるようになるでしょう。
抑揚の付け方
抑揚とはどんなテクニックなのかおわかりいただけたでしょうか。
それでは、この抑揚は、曲の中のどの部分に付ければ良いのでしょうか。
抑揚の付け方を考えていきたいと思います。
曲全体に抑揚を付ける方法
1つ目にご紹介する曲全体の中で抑揚を付ける方法は、比較的簡単にできるでしょう。
無意識のうちにできている人もたくさんいます。
曲は、Aメロ、Bメロ、サビに分かれた構成をしています。
静かなAメロから始まり、徐々にBメロで大きくなり、サビで盛り上がるのが一般的です。
このAメロ、Bメロ、サビごとに強弱をつけて抑揚を出すのです。
声量で抑揚を出すなら、Aメロは小さな声、Bメロは中ぐらいの声、サビは大きな声にすることで、全体的に抑揚がある曲になります。
声質で抑揚を出すなら、Aメロは切ない声、Bメロは徐々に大人っぽい声になり、Cメロでかっこいい声にする等の変化を出すと抑揚のある曲になります。
効果的な付け方のコツ
曲全体に抑揚を付ける場合のコツは、Aメロをなるべく小さい声で歌うことです。
例えばイメージとして、Aメロを50%の声量、Bメロを70%の声量、サビを100%の声量で歌うと、メリハリのある抑揚になります。
ところが、Aメロから70%の声で歌ってしまうとどうでしょうか。
BメロはAメロより声量をアップして90%にすることはできるでしょう。
でも、サビは120%の声量は出せないので100%の声量になります。
そうすると、Bメロとサビの声量の差があまり出ないので、盛り上がりに欠けるサビになってしまうのです。
もしくは120%の声量を出そうと頑張って、苦しい声になってしまうかもしれません。
サビで自分の最大の声量にもっていけるように、Aメロ、Bメロの声量を考えることが、抑揚を上手く付けるコツになります。
フレーズの中に抑揚を付ける方法
次にご紹介する方法は、1つのフレーズの中で抑揚を付ける方法です。
曲全体で出すよりも難易度は高いですが、一気にプロの歌っぽくなります。
プロの歌手は上手くフレーズの中で抑揚を付けています。
例えば、とても表現力のある歌手の一人、一青窈さんの曲を例にしてみます。
「ハナミズキ」のAメロのはじめのフレーズは「そーらをーおしあーげてー」です。
この短いフレーズの中にしっかり抑揚が付けられています。
「そーらをーおし」の部分は小さな声。声質はやさしい息漏れ声です。「を」は最も小さな声です。
「あー」はこのフレーズの中で一番大きな声です。息漏れが少なくなり力強さがあります。
「げてー」で、ストンと落とすように最後に音が小さくなります。
このように、たった1つのフレーズの中で声量も声質も変わっているのです。これが上手い抑揚です。
効果的な付け方のコツ
フレーズの中に抑揚を付ける場合、どの部分に抑揚を付けるのが正しいというルールはありません。
でも、ルールがないと逆に難しいでしょう。
そこで2つのルールを決めて抑揚を付けてみてください。
1つ目は、フレーズの中で一番高い音を一番大きくすることです。
さきほどの「ハナミズキ」の「そらをおしあげて」のフレーズの中で一番大きな声は「あ」の部分でした。
このフレーズの音程を見ると、「そ(シ)ら(ド)を(シ)お(ド)し(ミ)あ(ファ)げ(ファ)て(ミ)」となっており、やはり「お」の音程が一番高いことがわかります。
このような法則でフレーズの中で抑揚を出していることが多いです。
2つ目は、フレーズの最後の音を小さくすることです。
「そらをおしあげて」のフレーズの最後も声が消えていくように小さくなっています。
このように、フレーズの最後に音を小さくする場合も多いです。
逆にフレーズの最後で大きくして、次のフレーズに繋げる場合もありますが、静かに終わるフレーズの場合には、フレーズの最後で音を小さくすると上手くいくでしょう。
抑揚の出し方
抑揚の種類、具体的に曲の中で抑揚を付ける方法についてご説明してきました。
次は、実際にカラオケで出す方法をご紹介していきたいと思います。
カラオケで抑揚を出す場合、2つの方法があります。
マイクを動かして出す
カラオケのマイクを利用して抑揚を付ける方法なら、すぐに抑揚を出すことができます。
声質を変える抑揚はできませんが、声量を変える抑揚ができます。
カラオケでマイクを使うとき、「あーーーーー」と同じ大きさで声を出してみてください。
声の大きさは変えずに、マイクを口に近づけたり遠ざけたりしてください。
マイクが口に近づくほど声は大きくなり、遠ざけるほど声は小さくなります。
このマイクの効果を使って声量の強弱を出すことができるのです。
「声量が足りないから抑揚がつけられない」「今すぐ簡単に抑揚を付けたい」人は、まずマイクを利用して抑揚を出してみてください。
マイクを使って抑揚を出すことで、抑揚の感覚が掴めてきます。
その感覚を活かして、声だけでも抑揚を出せるようにしていきましょう。
声で抑揚を出す
マイクで抑揚の感覚が掴めたら、しっかりあなたの声で抑揚を出していきましょう。
声で出す抑揚なら、声量の強弱だけでなく、声質を変えて抑揚を出すことができるので、本格的な抑揚を出すことができます。
声量で抑揚を出す方法
声量で抑揚を出すためには、小さな声も大きな声もしっかり出す必要があります。
中ぐらいの声量なら安定して出すことができても、大きな声になると苦しくなる、小さな声だと震えてしまうという人は、どんな声量でも安定した声を出せるようにしましょう。
安定した声を出すためには、安定した息が重要です。
そのためには発声の基本である腹式呼吸が必須です。
腹式呼吸は、お腹の周りを使った呼吸法で、たっぷり息を吐ける効果があります。
まずは、腹式呼吸で発声する練習をしましょう。
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声質で抑揚を出す方法
次に声質を変えて抑揚を付ける方法をご説明していきます。
「ウィスパーボイス、ヘッドボイスなど、特別な声質を出すのは難しそう…」と思うなら、日常会話の中で使う声質で、抑揚を出していきましょう。
日常会話では、悲しい声、嬉しい声、怒った声、可愛い声、切ない声など、色々な声質の声を使い分けています。
話す場合、悲しいときは悲しい声を出します。
嬉しい時は嬉しい声を出すでしょう。
感情の変化が声になって出るのです。
歌でも同じように、感情の変化を歌声にすれば良いのです。
ウィスパーボイスは息漏れ声です。ウィスパーボイスを出そうとしなくても、悲しい声を出せば息漏れ声になるでしょう。
ヘッドボイスは息漏れのない芯のある声です。これも、ヘッドボイスを出そうとしなくても怒った声を出すと息漏れがなくしっかりした声になるでしょう。
このようにして、日常会話の様々な声質で抑揚を付けていけばよいのです。
抑揚の効果的なコツ
抑揚の種類、付け方、出し方についてご説明してきました。
最後に抑揚を上手く出すための3つのコツをご紹介したいと思います。
抑揚が付けやすい曲を選ぶ
カラオケで上手く抑揚を付けるためには、抑揚が付けやすい曲を選ぶことがコツです。
Aメロ、Bメロは静かで、サビはすごく盛り上がる曲だと抑揚を出しやすくなります。
逆に全体的に盛り上がりのない曲だと抑揚が付けにくいでしょう。
高低の少ないメロディの曲も抑揚が付けにくいです。
また、声質を変えて抑揚を出すためには、感情移入できる曲である必要があります。
あなたの気持ちを代弁しているような曲が良いでしょう。
歌詞を朗読する
抑揚を出すためには、何より感情を込めることが大切です。
そのためには、歌詞の内容をしっかり理解することが重要になります。
歌詞の内容を理解したら、次に歌わずに歌詞を朗読してください。
朗読しながら抑揚を付けてみましょう。悲しい部分は悲しい声で、切ない部分は切ない部分で朗読していくのです。
朗読なら音程やリズムなどに集中する必要がないので、声だけに集中することができます。
最後に、その朗読に歌を乗せてみてください。
より感情的な抑揚が付けられるでしょう。
大げさに抑揚を付ける
抑揚を出す場合、はじめは大げさに抑揚を付けてみましょう。
非常に小さな音から、非常に大きな音に変化させる。
悲しい弱々しい声から、迫力ある声に変化させる。
このようにギャップを大きくすることで、抑揚の効果がアップします。
恥ずかしがらずに思い切り大げさにしてみましょう。
慣れてきたら、あまり大げさにならない程度に調整してください。
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まとめ
今回はカラオケスキルがアップする抑揚についてご説明してきました。
抑揚は声に強弱をつけること、声質を変えることで曲にメリハリをつけるテクニックです。
曲全体に抑揚を出す方法、フレーズごとに抑揚を出す方法をご紹介してきました。
今でも何となく抑揚を付けて歌える人も、今回ご紹介した抑揚の付け方、出し方を試してみてください。
よりプロっぽい魅力的な抑揚ができるようになるでしょう。
抑揚はカラオケ点数アップも期待できるのでおすすめです。