カラオケで高いキーを出せると「すごい!」と褒められます。
でも低いキーを出しても注目を浴びることはないでしょう。
だから「自分は低い声質だからカラオケで上手く歌えない」と思っていませんか?
確かにカラオケでは低音より高音を出せる人のほうが、もてはやされます。
でも、それはあなたの低い声が活かされていないからかもしれません。
きれいな低い声はとても魅力的です。高い声と同じように、周りから注目される歌い方ができるでしょう。
そこで今回は低い声質の男性、女性に向けて、カラオケであなたの低い声質を活かした歌い方をご紹介したいと思います。
低い声には魅力がある
低い声質の人は「カラオケで高いキーの曲を歌いたい」とハイトーンボイスに憧れる人が多いでしょう。
でも低い声にも魅力があります。
カラオケで低い声が出せると以下のような魅力が生まれます。
かっこいい
男性も女性も、低音ボイスはかっこいいです。
男性のダンディな低音は女性を魅了することができるでしょう。
女性は、高音では出すことができないかっこよさを出すことができます。
特に普段はそれほど低音ではない女性が、カラオケで低音ボイスで歌うと、そのギャップが魅力になります。
歌に深みが出る
低音は曲に深みを出すことができます。
特に低音がきれいなバラードは、とても深みが出て魅力的に聞こえます。
存在感も出るので、聞く人を引き付けることができます。
心に響く曲になるでしょう。
安心感がある
低音の楽器の音は、安心感があります。
低音の歌声も同じように、安心感や心地良さがあります。
優しさや包容力を出すことができるのも、低音ボイスのメリットです。
大人の魅力がある
高音は若々しくフレッシュなイメージを与えることができますが、低音は大人の魅力を出すことができます。
男性の低音も、女性の低音も大人の落ち着いたイメージがあります。さらに、大人の色気もたっぷり出すことができるでしょう。
このように男性でも女性も、カラオケで低音を出せると魅力的な歌い方ができるでしょう。
男性では福山雅治さん、BUMP OF CHICKENの藤原基央さん、女性ではAIさん、宇多田ヒカルさんなど、低音ボイスが素敵なアーティストもたくさんいます。
声質が低音であることは、カラオケで非常に有利なことなのです。
低い音域は伸ばしにくい
カラオケで低音が出せると、魅力的な歌い方ができます。
でも、低音は高音以上に音域を広げるのが難しいです。
音域とは、その人が出せる最低音から最高音までの範囲です。
声の高低は声帯の長さによって決まります。
声帯がピーンと張っていると高音になり、ゆるんでいると低音になります。
声帯の長さは生まれつきなので、声帯が短い人は高音が出しやすく、声帯が長い人は低音が出しやすいのです。
ここでポイントが、高音域は広げられるということです。
もともと声帯が短い人でも、ボイトレ次第で声帯を伸ばすことができるので、頑張れば自分の高音域を伸ばすことができます。
しかし、もともとの声帯をもっと長くすることは不可能なので、低音域を伸ばすことは難しいのです。
自分の限界より高い声は多少頑張って出すことができても、自分の限界より低い声は無理をしても出すことができないでしょう。
つまり、もともと声質が高い人は頑張っても出せる低音に限界があるのです。
だから声質が低い人は、低音に自信を持つべきなのです。
カラオケで低い声質を活かすためにはコツが必要
低い声の人は、高音にはない魅力を出すことができます。
そしてあなたの低音ボイスは、生まれ持った魅力と言えるでしょう。
低音を活かすことができれば、もっとカラオケで素敵な歌い方ができるはずです。
しかし、低音なら何でも良い訳ではありません。
ただ低い声を出すのではなく「きれいな低い声」を出すことが大切です。
せっかく低い声質なのに、その低音を活かせないのはもったいないです。
ぜひ、あなたの声質を活用する方法を知り、カラオケでかっこいい低音ボイスを披露しまししょう。
低音を活かすためのコツをご紹介していきたいと思います。
男女共通のコツ、男女別のコツに分けていきます。
男女共通のカラオケで低い声質を活かすコツ
まず、男性にも女性にも言える、きれいに低音を出すコツについてご説明したいと思います。
力まない
中音の部分は楽に発声できても、低音になると力が入ってしまいます。
かっこよく低音を出そうと気合いが入り、力んでいるかもしれません。
高音は、少し力を入れたほうが出せる場合もあります。
でも、低音は力を入れるときれいな低音になりません。
潰れたようなガラガラ声になってしまうからです。
聞き苦しい声になってしまう上に音程も合いにくくなります。
ガラガラ声の低音で歌い続けていると喉を傷める原因にもなってしまいます。
きれいな低音、安定した低音を出すためには、力まないことがとても大切です。
低音部分になったら、力を抜く意識をすることで、スっときれいな低音が出せるようになるでしょう。
でも、どうしてもいつもの癖で力んでしまうかもしれません。
その場合は2つの力を抜くコツを試してみてください。
リラックス状態を作る
1つ目は、歌う前にリラックス状態を作る方法です。
肩をストンと落としながら「は~」と大きくため息をつきます。次に首と肩を大きくゆっくり回しましょう。上半身をリラックスさせることができるでしょう。
最後に軽くジャンプをして全身をリラックスさせます。
2つ目は、歌いながらリラックス状態を作る方法です。
体をダラダラしながら歌うのです。
両手の力を抜いて、両脇でダラダラ動かしながら歌います。上半身もダラダラ動かすと力が抜けやすいでしょう。
実際にカラオケで歌うときにダラダラして歌うのはかっこ悪いので、自宅で練習するときにダラダラ方法を試してみてください。
力を抜くと低音が出しやすくなる感覚が掴めるでしょう。
遠くにいる人を呼ぶように歌う
あなたから離れたところに友人が背を向けて立っているとします。友人はあなたに気付いていません。その友人を呼ぶために「おーい」と言ってみてください。
このときの「おーい」は力が抜けてのびやかな声になっているはずです。
まず、この呼びかけの感じで「おーい」と発声し、次に少し低音で「おー」と発声してみてください。次に低い音のまま「おーおーおーおーおー」と「ドレミレド」などと音階練習します。
力を抜いた「おーい」を、低音の歌声にできるように練習しましょう。
下を向かない
高音を出そうとすると上を、低音を出そうと思うと下を見て歌う傾向があります。
でも、顔を上下に動かしながら歌うのは良くありません。
声を響かせるためには、口の奥に空間を作ることが大切です。空間がないと音は響かないからです。
上下を向いてしまうと、喉が圧迫され閉まった状態になるため、響かせるための空間が潰れてしまいます。
真っ直ぐ前を向いて、出しやすい音程で「あー」と発声してみてください。
発声したまま下を向いてみましょう。声の響きが悪くなるのがわかるはずです。
低音を出すときは、真っ直ぐ前を向くようにしましょう。
視線は少し上にすると、明るい印象の低音になります。
男性のカラオケで低い声質を活かすコツ
次に、低い声質の男性が、魅力的な低音を出すコツをご説明していきたいと思います。
男性は、頑張ってかっこいい低音を出そうとする傾向があります。
でも、むやみに低音を出してもかっこいい低音ボイスにはなりません。
「息の量を意識する」「ゆっくり息を出す」の2ステップで、低い声質を活かすことができるでしょう。
息の量を意識する
カラオケでかっこよく低音を出そうとすると、息の量が多くなりがちです。
エッジのきいた低音を出すアーティストもいますが、正しいボイトレをしていない人が、強い息で低音を出すとガラガラ声になってしまうでしょう。
逆に息の量が少なすぎると、喉だけで低音を出そうとするので、潰れたような声になってしまいます。
カラオケで歌うときに、息の量を意識して歌うことはないかもしれません。
でも、きれいな低音を出すためには、息の量がとても重要なのです。
男性がかっこよく低音を出すためには、多すぎず少なすぎない息の量を意識しましょう。
独り言で感覚を掴む
多すぎず少なすぎない息の感覚を掴むためには、独り言が良いでしょう。
小さな声で独り言を言ってみてください。
大きな声を出すときよりも、息の量が多くなる感覚がわかると思います。
その息と声のバランスで低音を出すと、ふわっときれいに響く低音になるでしょう。
ゆっくり息を出す
独り言で息の量の感覚が掴めたら、次のステップです。
ゆっくり息を出すことを意識しましょう。
低音を出すときは、高音よりもゆっくり声を出すほうがきれいに聞こえます。
勢いよく低音を出すと、つまった声になってしまい聞き苦しくなるでしょう。
ため息で感覚を掴む
ゆっくり息を出す感覚を掴むためには、ため息が良いでしょう。
「はっ」と短いため息ではなく「は~ぁ」というような長いため息です。
先ほどの独り言の息の量で「は~ぁ」とため息をついてみましょう。
この息の量、息のスピードが、きれいな低音を出すコツです。
「は~ぁ」の次に、「は~」と低音で発声してみましょう。
次に、ドレミレドの音階で「は~は~は~は~は~」と音階練習します。
「は」を「あ」「い」「う」「え」「お」に変えて、繰り返し音階練習してみましょう。
ソフトできれいな低音が出るのを感じながら発声してください。
このとき、息が漏れすぎてぼやけた音にならないように注意しましょう。
このように息の量を意識して、ゆっくり発声することで、男性のかっこいい低音ボイスが出せるようになるでしょう。
あなたの低い声質を活かすことができるはずです。
女性のカラオケで低い声質を活かすコツ
低音の声質の女性が、よりきれいな低音を出すコツをご説明したいと思います。
女性は男性よりも「胸式呼吸になりやすい」「口元で声を響かせやすい」傾向にあります。
この2つの対策をすることで、きれいに響く低音が出しやすくなります。
腹式呼吸でお腹から声を出す
人がする呼吸は胸式呼吸と腹式呼吸があります。
胸の周りの筋肉を使って呼吸するのが胸式呼吸、お腹の周りの筋肉を使って呼吸するのが腹式呼吸です。ほとんどの人は起きている間は胸式呼吸をしていて、就寝時が腹式呼吸になっています。
安定した芯のある低音を出すためには腹式呼吸が重要になります。お腹から声を出す感覚です。
しかし、女性は男性よりも胸式呼吸になりやすいのです。
だから苦しそうな喉声になってしまい、安定感のある低音が出しにくくなってしまいます。
女性が低音を発声するときには、腹式呼吸を意識することが大切です。
腹式呼吸の感覚を掴む
腹式呼吸の基本は、鼻からゆっくり息を吸い込み、口からゆっくり息を吐ききることです。
ポイントとなるのが、息を吸うときにお腹が膨らみ、息を吐くときはお腹が凹むということ。
腹式呼吸も胸式呼吸も、実際には肺に空気が入るので、お腹には入りません。肺の下部が膨らみ、横隔膜が下がるからお腹が膨らんだようになるのです。
鼻から息を吸うときに、お腹にある風船を膨らませるイメージをしてみてください。
お腹が膨らむ感覚が掴めるでしょう。
腹式呼吸の感覚が掴めたら、吐く息にのせて「あ~」と低音で発声してください。
胸式呼吸よりも安定感のあるきれいな低音が出せるようになるでしょう。
腹式呼吸の練習はいつでもどこでもできるので、ぜひマスターできるように練習してみてください。
胸で響かせる
低音は、胸や肺のあたりで響かせることで、魅力的な音になります。
男性は胸で響かせる発声ができるのですが、女性は口のほうで響かせる傾向にあります。
女性が男性のようにかっこいい低音ボイスを出すためには、胸で響かせて発声することがコツです。
胸声やチェストボイスと言われる声のことです。
胸の響きを確認する
まず、胸に手を当ててください。
そのまま高い声を出し、徐々に声を低くしていきます。
すると、胸がびりびり振動するのを手で感じることができるでしょう。
このびりびり振動が最も大きくなるときの声が、よく響いている低音ということになります。
リラックスした状態で発声すると、より振動を感じられるでしょう。
声を高低しながら発声し、一番振動を感じる声を探してください。
その声が、一番響きが良い低音ということになります。
発声練習をする
一番響きを感じる声の感覚が掴めたら、その声のまま「あ~」と低音で発声してみましょう。
続けて、ドレミレドの音階で「あ~あ~あ~あ~あ~」と音階練習します。
胸は手に当てたままです。
胸の振動が変わっていないことを確認してください。
音階練習しながら、胸の振動が少なくなってきたら、再度一番響きが感じる声を探してから音階練習をしましょう。
このように腹式呼吸を意識することで、女性でも安定した低音を出すことができます。
さらに胸の響きを意識することで、女性でものびやかに響く低音を出すことができるでしょう。
低音ボイスのおすすめ練習曲
最後に、カラオケで低音を活用するためにピッタリの曲をご紹介したいと思います。
男性におすすめの低音曲
カラオケで、低音の魅力を聴かせたいときには、低音ボイスがかっこいい男性アーティストの曲を選ぶのがポイントです。
あまり低音ボイスのイメージのないアーティストの曲だと、あなたの低音が活かしきれないかもしれません。
「Squall 」福山雅治
福山雅治さんの低音は非常に魅力的です。
福山雅治さんの曲は、どれも低音の練習にピッタリです。
この曲はリズムもメロディも比較的簡単なのでおすすめです。
はじめの「さっきまでの」のフレーズから、かっこいい低音が使われています。
「車輪の唄」BUMP OF CHICKEN
BUMP OF CHICKENのボーカル藤原基央さんの低音もとても魅力的です。
息漏れした声(ファルセット)が特徴的です。
高音があまり出てこない曲なので、低い声質の男性におすすめカラオケ曲です。
「3月9日」レミオロメン
レミオロメンのボーカル藤巻亮太さんは伸びやかな低音ボイスです。
この曲はAメロ、Bメロは低音が続くので、しっかり低音を聴かせることができます。
力み過ぎず、リラックスして歌うことを意識しましょう。
女性のおすすめの低音練習曲
女性がカラオケで低音を活かすためには、かっこいい系の女性アーティストの曲を選びましょう。
低い声質を活用するためには、恥ずかしがらずにかっこよく歌うことが大切です。
アイドルや可愛い系のアーティストの曲だと、いくら低音が多い曲でも、魅力的な低音にはなりにくいでしょう。
「丸の内サディスティック」椎名林檎
椎名林檎さんの楽曲は、かっこいい曲がたくさんあります。
この曲はサビの部分は高音が続きますが、Aメロ、Bメロはかっこよく聴かせられる低音が多く出てきます。
椎名林檎さんの独特のかっこよさを目指して歌ってみましょう。
「ハピネス」AI
かっこいい低音を聴かせたいなら、AIさんの曲は外せません。
「Story」もかっこいいバラードですが、この曲はさらに力強さがあります。かっこいい女性の雰囲気を存分に出すことができるでしょう。
「First Love」宇多田ヒカル
宇多田ヒカルさんは、とても音域が広いのでハイトーンボイスのイメージがありますが、低音も多いです。
この曲は、歌い始めの「さ~い~ご~の」の低音部分で、聞く人をぐっと引き付けることができるでしょう。
本気でカラオケが上手くなりたい人必見
カラオケが下手で悩んでいいませんか?実は大勢の人が失敗した経験を持っています。カラオケは趣味に留まらず仕事やコミニュケーションで活躍するスキルの一つですよね。
少しでも上手になるにはミュージックスクールは有効で最短で効果を出す有力は方法。ただ今では多くのスクールが有り何処で学べば良いか迷う事でしょう。
当サイトで厳選したすすめのスクール7選を紹介していますのでご参照ください[下記記事より]
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まとめ
今回は低い声質の人に向けて、カラオケで低い声を活用した歌い方についてご紹介してきました。
低音には聞く人を引き付ける魅力があります。
低い声は、深みや安心感があり、大人っぽい色気やかっこよさを出すことができます。
でも、ただ低い声を出せば良いわけではありません。
きれいな低音を響かせるためには「力まない」「下を向かない」などのコツがあるのです。
また、男性の場合は息の量とスピードを意識すること、女性の場合は腹式呼吸と胸で響かせる歌い方が必要になります。
今回ご紹介した方法で、きっとあなたの低音はもっと魅力的になるでしょう。ご参考にしていただけたら幸いです。