カラオケで緊張すると声が震える方は多いでしょう。震えないようにしようと思っても、なかなか直らないものです。
声が震えがちになると、音程やリズムも合わなくなってしまい、とても恥ずかしいですよね。
そこで今回の記事では、緊張して声が震える仕組みを考え、そこから声が震えずに歌える方法を考えていきたいと思います。
カラオケで声が震えるのは「力が入りすぎている」「息の量が足りていない」ことが主な理由です。
これを改善するためには「緊張しない対策」「ウォーミングアップ」「腹式呼吸」「息の安定」「歌いやすい曲を選ぶ」といったことが効果的です。
そのコツを知ることで、震える声から、聞きやすい声に変えることができるでしょう。
カラオケで緊張して声が震えるのはどうして?声が震えがちな歌い方を直したい!
家では上手く歌えるのに、カラオケで歌うと緊張して声が震えてかっこ悪くなってしまう…という方は多いでしょう。
声が震えてしまうと、ますます恥ずかしくなってしまい声が震える方も多いですよね。
そもそも、カラオケで緊張して声が震えてしまうのはどうしてなのでしょうか。
その理由がわかれば、震えがちな歌でも聞きやすくなるコツがわかるはず。
震えがちな声を聞きやすくするコツはあるのでしょうか。
次の章からは、「緊張して震える原因は何か」「震えがちの声はどうすれば改善できるのか」という問題について考えていきたいと思います。
緊張して声が震える2つの理由!「力が入りすぎる」「息の量が足りていない」
まずは、カラオケで緊張して声が震える理由から考えていきましょう。
1人で歌う時には声が震えないのに、カラオケで緊張すると声が震えるという方は、緊張して力が入りすぎていることが原因と言えます。
さらに、緊張して呼吸が浅くなり、息の量が足りなくなっていることも関係しているでしょう。
詳しくご説明したいと思います。
緊張して力が入りすぎているから
緊張すると体がこわばって固くなりますよね。これは体に力が入っているからです。
この力が入った状態が、声が震える原因の1つと言えます。
どうして力が入ると声が震えるのか?その仕組みをご説明しましょう。
良い声を出すためには、声を出すために必要な「喉の周りの筋肉」、息をコントロールするために必要な「肺を動かす筋肉」が脱力していなければなりません。
「喉の周りの筋肉」に力が入っていると、喉を閉めた状態になります。
そうすると、声を響かせるために必要な通り道を狭めてしまうことになるのです。
さらに、「肺を動かす筋肉」に力が入っていると、息の量をコントロールできなくなってしまいます。
つまり、力が入ると喉を閉めた状態、かつ息の量をコントロールできなくなるため、声が上手く通らない状態になるのです。
これが、緊張して力が入ると声が震える仕組みになります。
緊張して息の量が足りていない
緊張して歌うと、呼吸が浅くなるでしょう。吸う息の量も吐く息の量も少なくなります。
リラックスしている時はゆったりとした深呼吸ができますが、緊張している時は浅い呼吸になってしまいますよね。
息の量が足りないと、声は震えてしまいます。
笛を吹く時を思い出してください。
強い息で「ピー」と吹くときれいな音が出ますが、弱い息で「ピー」と吹くとフニャフニャと震えた音になってしまいますよね。
震えない声を出すためには、十分な息の量であること、さらに息の量をコントロールすることが重要なのです。
声が震えがちな歌い方を直す方法!
緊張により「力が入りすぎる」「声の量が足りない」ことから声が震える仕組みをご説明してきました。
カラオケで声が震えがちになる方は、緊張していること、さらにその緊張により力が入りすぎる、声の量が足りないということが考えられます。
つまり、声が震えがちな歌い方を直すためには、緊張しないようにする、力が入りすぎないようにする、声の量を安定させることがポイントになりますね。
- 緊張しない対策をする
- ウォーミングアップをする
- 腹式呼吸で歌う
- 息を安定させて歌う
このようにさまざまなアプローチをすることで、震えがちな歌が改善されるでしょう。
詳しくご説明していきますね。
①緊張しない対策をする
そもそも緊張しなければ、力が入り過ぎたり、息が不安定になることもないでしょう。
まずは、カラオケで緊張をしない方法を考えていきたいと思います。
カラオケで緊張するのはどうしてでしょうか。
まず、周りの人の目が気になるからでしょう。
さらに、上手く歌える自信がないから緊張するという理由もあります。
これを解消するためには、「周りの人を気にしない」「盛り上げ役に徹してみる」「歌い込んでおく」ことが効果的です。
周りの人を気にしない
自宅や車の中で、一人で歌っているときは緊張しないですよね。
カラオケで緊張するのは、当たり前のことではありますが、周りの人に歌声を聞かれているからです。
だから「上手く歌えなかったらどうしよう」「音痴だと思われたらどうしよう」などと緊張してしまうのです。
でも、実は周りの人はそれほどあなたの歌声を聞いていません。
あなたは、他の人が歌っているときに、最初から最後まで集中して聞いていますか?おそらく違うでしょう。
次に歌う曲を考えていたり、他のことを考えていることのほうが多いと思います。
カラオケで歌うときは、誰も聞いていないと思って歌ってみてください。
緊張せずにリラックスして歌うことができて、声が震えなくなるかもしれませんよ。
盛り上げ役に徹してみる
カラオケで声が震えるほど緊張する方が緊張せずに歌うためには、思い切った意識の切り替えが必要です。
そこでおすすめしたいのは、盛り上げ役に徹して見ることです。
上手く歌おうとするのではなく、場を盛り上げるために楽しく歌うとすると、自然と緊張が薄らいできます。
他の人が歌っている時にも積極的に手拍子や掛け声をして盛り上がっていると、自分が歌う時には緊張がほぐれているでしょう。
カラオケを盛り上げる方法は、こちらの記事「カラオケを盛り上げる方法」で詳しく解説しておりますので、ぜひご参考ください。
歌い込んでおく
サビしか歌えない曲を歌おうとすると緊張しますが、何度も歌っている曲ならそれほど緊張しないでしょう。
何度も歌っている曲は、上手く歌える自信があるからです。
そしてその自信の理由は、何度も歌い込んでいるからでしょう。
緊張して声が震えるという方は、カラオケで歌う曲は、あらかじめ歌い込んでおきましょう。
自信を持って歌えるようにしておけば、緊張で声が震えることが軽減されます。
また、余裕を持って歌えるようになるので、無理な発声で声が震えることもなくなるでしょう。
カラオケ練習に効果的なのは、カラオケアプリです。カラオケボックスで歌うように自宅れ練習できるアプリがたくさんありますのでうまく活用しましょう。
こちらの記事「カラオケ練習に最適なアプリを解説」では、カラオケ練習に効果的なカラオケアプリをご紹介していますので、ぜひご参考ください。
このように、緊張しないメンタル的な対策をすることで、声の震えを改善していきましょう。
緊張が軽減されることで、力みがなくなり、声の量も安定して震えずに歌えるようになることもあります。
しかし、メンタル的なものだけでは改善できないという方もいるでしょう。
その場合は次の章からの改善方法を試してみてください。
②ウォーミングアップをする
ここまでメンタル的に緊張しないための方法をお伝えしてきましたが、「それでも緊張してしまう」という人もいるでしょう。
ここからは、メンタル的なものではなく、実践的に、「力が入りすぎる」や「息の量が足りない」を改善していく方法を考えていきたいと思います。
まずは、「力が入りすぎる」の改善法から考えましょう。
緊張して喉に力が入ると、声が震えてしまいます。
声の震えをなくすためには、とにかく喉の筋肉を脱力させることがとても重要です。
そのためには全身のウォーミングアップが効果的。
体の筋肉はつながっています。喉だけの力を抜くのではなく、ウォーミングアップをして全身の筋肉をほぐしましょう。
「肩と首」→「口と顔」→「体」の順番でウォーミングアップしましょう。
・肩と首をリラックスさせる
まず、肩と首を脱力させましょう。
肩を前後にゆっくりぐるぐると回します。
次に首を右回り、左回りににゆっくりぐるぐる回してください。
最後に肩を首に力を入れて、肩をぎゅーっと上に上げてください。上げた状態で3秒キープした後、ストンと落とします。
これで肩と首を脱力させやすくなりますよ。
口と顔をリラックスさせる
次に口と顔の筋肉を脱力させましょう。
そのためにおすすめなのがリップロールです。
リップロールは、プロの歌手もウォーミングアップとして使っている基礎的なボイトレ方法になります。
唇を軽く閉じた状態で息を前に出し、唇をブルブルと振動させるのがリップロールです。
上手く振動させられないなら、両手で両頬を少しだけキュッと上げながらリップロールしてみてください。スムーズに出せるようになるでしょう。
リップロールは筋肉をリラックスさせる効果だけでなく、横隔膜を鍛えるトレーニングにもなります。
息の量を一定にするためのウォーミングアップにもなるので非常におすすめです。
体をリラックスさせる
最後に体をリラックスさせましょう。
全身をリラックスして歌うことができれば、喉の周りの筋肉も脱力できるでしょう。
カラオケで歌っていて、体が固くなっていると感じることがありませんか?体が固くなっていると余計な力が入ってしまうので気を付けてくださいね。
そんな固い体をほぐすためには、少し動くことが効果的です。
体の筋肉は軽く動いている状態にほうが、リラックスしやすいのです。
テニスの選手などは、動いていないときも軽く体を動かしていますよね。
体がリラックスして、瞬時に動けるようになるからです。
軽くステップを踏むように動きながら歌うと、体が固くならないでしょう。
リズムに合わせてかっこよく動くのがポイントです。
このようなリラックス方法で、全身でウォーミングアップしながら、歌うための筋肉をリラックスさせましょう。
力みがなくなり声の通りが良くなれば、声の震えが改善されますよ。
③腹式呼吸で歌う
次に「息の量が足りない」に対する克服法を考えます。
緊張して息が浅くなり息の量が足りないと、声が震えてしまいます。
息の量が足りない原因は、胸式呼吸になっているからでしょう。
走って疲れたときに「はぁ、はぁ」と肩が上がったり下がったりして呼吸をするのが、胸式呼吸です。
胸式呼吸になると喉声になり声が安定せずに震えてしまいます。
声を安定させるためには、胸式呼吸ではなく、腹式呼吸で歌う必要があります。
腹式呼吸はお腹の周りの筋肉を使った呼吸で、寝ている時の呼吸法です。
息をたっぷり吸うことができて発声できるので、震えずに安定した声が出せるようになります。
腹式呼吸は発声の基本でもありますので、マスターしておきたいですね。
しかし、すぐにマスターするのは難しいですので、少しずつ慣れていきましょう。
具体的な方法をご説明しますね。
腹式呼吸で発声練習をする
腹式呼吸は、鼻から息をゆっくり吸って、口から息をゆっくり吐くのが基本です。
吸うときにお腹が膨らみ、吐くときにお腹が凹みます。
まず、お腹を凹ませながら「す~」と息を吐きます。すべての息を吐き切ったら、息を止めます。
そして、お腹を膨らませながら、ゆっくり「ふ~」と息を吸いましょう。
このとき、肩が上がっていたら胸式呼吸になっているので注意してください。
次に「ふ~」と息を吐くときに、「あ~」と発声しましょう。
高い声や大きな声になると力んでしまうので、出しやすい音程と声量で発声してください。
このときも、肩が上がっていないことを確認しましょう。
息と声を交互に出しながら、腹式呼吸で発声するトレーニングをしていきます。
腹式呼吸のもっと詳しい練習法は、こちらの記事「腹式呼吸を練習するコツ」でお伝えしていますので、ぜひチェックしてくださいね。
肩が上下しないように歌う
腹式呼吸の感覚を掴み、カラオケで歌う時に腹式呼吸で発声するのは簡単ではありません。
毎日腹式呼吸の練習をすることで徐々に歌えるようになりますが、すぐにマスターするのは難しいと言えます。
その場合は、歌っている時に、肩が上下しないことを意識するだけでも良いでしょう。
肩が上がったり下がったりしているということは、腹式呼吸ではなく胸式呼吸になっているということです。
どんどん息が浅くなってしまい、声が震えてしまいます。
肩が上下している場合は、肩をストンと落とし、お腹から声を出す意識に変えるだけでも、息の量が増えてくるでしょう。
このように腹式呼吸を意識した歌い方をすることで、息の量が増えて、声が震えなくなるでしょう。
とにかく胸ではなくお腹から息を出すことをイメージしながら歌うことが大切です。
④息を安定させて歌う
「息の量が足りない」に対する克服法として、息を安定さえて歌うことも大事です。
緊張して無理に声を出そうとすることによって、息の量は少なくなりがちです。
だから声が震えてしまうのです。
息を安定させることで声の震えは改善され、堂々として声が出せるようになるでしょう。
息を安定させて歌うためにおすすめの練習法はロングトーンです。
ロングトーンとは、同じ音を長く一定に伸ばすテクニックです。これにより、息の量をコントロールする力が鍛えられます。
以下のような流れで練習しましょう。
ステップ1:出しやすい音程で「あーーーーー」と伸ばす
ロングトーンはただ声を伸ばせば良いわけではありません。一定の声量で行うことがポイントになります。
つまり、一定の息の量である必要があるのです。
まず、あなたが一番出しやすい音程で「あーーーーー」と伸ばしてください。
吐く息の量に集中して、声が揺れないように発声します。
声が小さいと揺れやすくなるので、少し大きな声で発声すると安定しますよ。
ステップ2:高音で「あーーーーー」と伸ばす
次に、出しやすい音程から高音にしていきます。
高音になると音が震えやすくなりますので、高音になっても音程が安定するように練習しましょう。
「あーーー(出しやすい音程)、あーーー(高音)」と伸ばしても声が揺れない練習をしてください。
ステップ3:徐々に伸ばしていく
高音も安定して出せるようになったら、5秒ずつ、10秒ずつ、15秒ずつなど徐々に伸ばしながらロングトーン練習をしましょう。
このような練習で、高音になっても息の量を安定させる力が鍛えられます。
ロングトーン練習については、こちらの記事「カラオケのロングトーン練習法」で詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。
⑤音域に合った曲を選ぶ
ここまで、声が震えないメンタル的な克服法、実践的な克服法についてご紹介してきました。
最後にご紹介するのは、あなたの音域に合った曲を選ぶということです。
音域とは、その人が発声できる一番低い音から高い音までの範囲のこと。
人はそれぞれ音域が違います。プロのアーティストは基本的に音域が広いです。特に高音の音域が広いです。
だから、普通の人がカラオケで歌おうとするとキーが高すぎて歌えないのです。
そのような曲を歌うと、頑張って高い音を出そうするので体がガチガチに固くなってしまうのでしょう。
キーが高い曲は難しいというイメージが強いので、ますます緊張するかもしれませんね。
メンタル的にも、歌い方も、声が震えやすくなってしまうでしょう
反対に、あなたの音域で楽に歌える曲なら、力むことがなくなり、比較的緊張せずに歌えるので、震えにくくなるでしょう。
震えた声を改善したいなら、自分が楽に出せる音しかない曲を選んでください。
カラオケに行く前に、あなたにとって高いキーがない曲を数曲準備しておきましょう。
声が震えることへの根本的な克服にはなりませんが、すぐにできる対策法なのでおすすめです。
本気でカラオケが上手くなりたい人必見
カラオケが下手で悩んでいいませんか?実は大勢の人が失敗した経験を持っています。カラオケは趣味に留まらず仕事やコミニュケーションで活躍するスキルの一つですよね。
少しでも上手になるにはミュージックスクールは有効で最短で効果を出す有力は方法。ただ今では多くのスクールが有り何処で学べば良いか迷う事でしょう。
当サイトで厳選したすすめのスクールを紹介していますのでご参照ください[下記記事より]
友人や同僚などとカラオケに行ったとき、歌が上手い人はとても魅力的ですよね。 恋人同士の場合も、歌が上手いとより素敵に見えるもの。逆に歌があまり上手くないと、それだけで魅力が半減してしまうかもしれません。 「歌がうまくなりたい」「[…]
カラオケで声が震える訳は緊張、力みと胸式呼吸!克服法で震えがちな声を解消しよう
今回は、カラオケで声が震える理由から、震えがちな歌を解消する方法を考えてきました。
カラオケで声が震えるのはとても恥ずかしいですよね。
声が震えるのは、緊張することで、力が入りすぎていること、胸式呼吸になって浅い呼吸になっていることが原因です。
それを解消する方法として「緊張しない対策」「ウォーミングアップ」「腹式呼吸」「声を安定させる」「音域に合った選曲」といったことをお伝えしてきました。
これらをおさえてカラオケ練習することで、震えずに安定した声が出せるようになるでしょう。
今回ご紹介した方法は、震えがちな声への対策だけではなく、ワンランク上の歌い方がマスターできる方法でもありますので、ぜひ参考にしてくださいね。